どうしようもなくて休んでしまったこと

ちょうど去年の今日は、会社をズル休みしてしまった。


彼女が亡くなった翌日、朝、目が覚めいつものように仕度をして会社に向かう。

向かう途中で、「今日から彼女のいない世界なんだ…」と思ってしまい、泣きそうになるのを堪えていた。

その日は、何事もなかったように振る舞いながら、仕事をし、足早に定時で帰った。


その翌日、今日の5/10、彼女が斎場の霊安室に移されたと聞いていたので、会社に体調不良と嘘をつき午前休をもらい、彼女に会いに行った。。


斎場の人に面会に来たと伝え、故人とどのような関係で?と聞かれ、真っ先にに「恋人です」と答えると、スタッフの方は、とても辛そうな表情をしていた。


部屋に案内され、入ると、彼女は冷房か強めに効いた部屋で布団に入り横たわっていた…


まさに寝ているように…

一昨日までの苦しさが、嘘のように穏やかな表情をだった。


その顔を見た瞬間に何かが、切れたように涙が滝のように出てきた…

彼女が亡くなったときには、言えなかったことが、その場ではでてきてしまい、思わず、「なんでだよ?」と、彼女を問い詰めてしまった…


きっとその時も彼女は、「ごめんね。」と言っていたに違いない…


しばらく泣きながらも、彼女に想いを伝え、斎場を後にした。

彼女が亡くなって、友人にも両親にも、もちろん同僚にも話してなく、一人で、辛さを抱えてしまい、その日は、いてもたってもいられず、そのまま、会社を休んでしまった…


それから会社の近くにいるわけには、いかないので、電車に乗り、自宅近くまで移動し、街をウロウロしていた…

何も考えたくないが、とにかく悲しくて、悲しくてしょうがなかった。。


後にも先にも、彼女のことがつらくて休んだのは、この日だけだった…