彼女から告げられたこと

去年の今日3/4は、彼女とデートをしていた。


自分の誕生日当日には会うことができなかったので、そのお祝いもしてもらった。


デートといっても街をぶらついたり、お茶して食事するくらいのものだが、それがいつものデートで、幸せだった。


夕食は、彼女が予約してくれた店にいき、コース料理を食べた。


病気で休みがちだった彼女は、お金が厳しいから、プレゼントは、また今度にして。と、言っていたが、プレゼントなんて無くても幸せだった…


食事も終わり、デザートを食べていると彼女から思いつめたように話をされた…


それは、治療が思うように上手く言ってなく、医者から、このままだと余命2年と言われた。ということだった…


彼女は、それでも治療し、完治させる気持ちだったが、もしものことも考え、僕と別れる方が良いのでは?と、自分のことよりも僕のことを考えていた…


そこまで、思い詰めさせてしまったことに、申し訳ない気持ちになる…

当然、別れるつもりもないし、まだまだ一緒にいようと約束し、完治させる気持ちだった。


その場で、彼女の気持ちを切り替える思いもあり、旅行の約束をする。

療治も兼ね、温泉に決めた。

それから、旅行の話をいっぱいし、場所や日程は、旅行会社に後日行き、決めようと話していた。そのときは、本当にワクワクし、二人とも楽しみでしかたがなかった。


ただ、残念なことに、この旅行に行くことはなかった…


あと2年と言っていたのに、この2ヶ月後に彼女は、いなくなってしまったから…


いままで心の中だけに留めていたことだけに、思い起こすとやはり辛いものがある。